読書とChatGPT

生成AI

GPTsには、さまざまな知識や情報をインプットすることができます。必ずしも、自分自身で考えたり、開発したものでなくても構いません。商業出版されている書籍から、その全文やダイジェストを取り入れることも可能です。しかも、1冊2冊ではなく、数十冊といった量でも問題ありません。

特定の分野に関して、網羅的にわかりやすく説明してくれている良書をGPTsにインプットできたとします。結果として、このGPTsは、優秀なコンサルタント、アドバイザー、相談相手となり得る可能性が高いです。こういったGPTsの利用権に対し、課金することも可能です。すでに、法律関係ではこういうビジネスが予定されています。

法律関係に限りません。こういったGPTsを多分野にわたり大量に産出することも考えられます。

GPTsに知識や情報を組み込むのは、テマやヒマはかかるものの、難しい作業ではありません。ポイントは、GPTsにインプットするために必要な素材をどれだけ知っているかです。また、素材の良さを見抜ける選別眼も不可欠です。

一連のプロセスに必要なのが、読書に他なりません。生成AI全盛時代に、読書の重要性が増し、不可避の営みとなりそうです。

このような書籍の活用法は、著作権法が想定していなかった事態です。著作権のトラブルを回避する方法は、いくつか考えられます。GPTsへのインプット時に、「自分のコトバ」に置き換えておくこともできます。さらに、紙の本を1冊まるごと裁断してPDF化したり、同じ書籍のキンドル版を読み込ませる場合には、「資料は参照しても、同じコトバや言い回しは使わず、必ず言いかえてアウトプットせよ」と、ひとこと指示しておくだけで十分です。さらに、もとの「アイデア」に対しては著作権を主張することはできません。