絶版本には、とんでもない高値がつく場合があります。数年前に亡くなった西部邁の著書では、下記の2冊です。
・知性の構造
・思想の英雄たち
どちらも入門書に分類されます。が、一部のマニアには人気書籍として、中古本市場で取引されていたのです。
ところが、
2023年暮れに、2冊同時に復刻され、キャンペーンによる値引きまで付与されたのです。「ありえない価格」が実現しました。
結果、アマゾンやメルカリでは、同2冊が激しく値崩れしている状態です。
書籍の価格は他の物財と異なり、人により受け止め方が極端に異なります。多額のカネを用意してもマニアが欲しがる本であっても、部外者には何の価値もないケースも少なくありません。こういう価値の認知格差は、レア本であるか、廃版となったレア本であるかを問いません。