検証「似た人マーケティング」

書評

ある人がオススメしてくれた本です。自分が持つ属性とは対極に位置する人をも見込み客として想定し、セールスすることが可能であることの事例に他ならない、と。つまり、「全然似ていない人マーケティング」も成立するということに他なりません。

著者は。アダルトビデオの鑑賞さえマトモには出来ない女子大生です。オナホユーザーと対極に位置すると言って過言ではないのです。が、著者は、EC通販に精通しており、販売商品をオナホにしてみただけというのが真相のようです。

しかも、著者は高校時代に昼食として「炊きたてのご飯」や「焼きシャケ」を用意したり、女性一人でマグロ漁船に乗り込む、といったエピソードを持つ変わり者です。本文では語られることのなかった「変態性」を隠し持っているやもしれません。つまり、オナホユーザーの「似た人」である可能性を否定できません。

さらに読み進めると、「自分の購買行動を把握する〜自分のインサイトを徹底的に言語化する〜」という小文があり、著者自身が「似た人マーケティング」の実践者であることを独白しているのです。もちろん、「似た人マーケティング」という表現ではなく、別の言いまわしにはなりますが。

オススメしてくれた人の「読み間違い」と「読解力の欠如」に感謝しつつ、あらためて「似た人マーケティング」の有効性を実感した次第です。