サブスク加入へ誘う巧妙な仕組み

コンテンツビジネス

コンテンツビジネスのマネタイズ手法。理想のカタチが、サブスクリプションです。キャッシュフローは改善し、売上の予測が立つようになります。経営や事業運営の立場からも、理想的なあるべき姿を体現できるのです。が、サブスクリプションにおいて、最初の「加入」も、その後の「継続」も、カンタンなことではありません。

サブスクリプション加入へ誘う仕組みは巧妙に作り込まれています。人間の心理や行動特性を研究し尽くしたうえに、いったん加入すれば容易に抜け出せない仕掛けも多様に用意されています。

最近、体験した実話です。

Amazonプライムで無料視聴可能なコンテンツをさがしていると、『光る君へ』へのリンクがありました。第1回分のみ、無料での視聴が可能となっています。

ちなみに、ウチには地上波が受信可能なTVがありません。N国党が話題になる何年も前に、NHKとの受信契約は解約しました。

『光る君へ』というタイトルは巧妙です。NHK大河ドラマは「史実を外さない」という建前になっている以上、『源氏物語』を原作にしたドラマを制作することはありません。「どういうこと?」と、興味関心を集める仕掛けになっています。

無料の第1回分を確認しました。源氏物語ではなく、紫式部のドラマであることがわかりました。この時点で、「続きは視聴しない」という選択肢は無くなっていました。また、第1回放送分は、通常放送回の平均値をしのぐクオリティーで制作されていることはカンタンに推測できます。

結果、新しいサブスクである「NHKオンデマンド」に加入してしまったという次第です。